雨の日が地盤調査・改良に及ぼす影響

雨の日の地盤調査・地盤改良の注意点


雨が降ると地盤調査地盤改良では、リスクが増えます。雨によって準備しなければならないことが増えたり、事故発生の可能性が増えるからです。

雨が地盤調査結果に及ぼす影響は地表面付近を除けば小さいと考えられますが、調査を行う時に問題が出てくる場合があります。

例えば、SWS試験機を据え付ける際に、足場が緩んでいて鉛直性が確保できないとか、回転力に抵抗するための反力を十分に得られないなど、足場養生に起因して雨が調査結果に悪影響を及ぼすことがあります。
梅雨時や秋の長雨時は、角材や合板に加え長めのペグや鉄筋棒などを準備する事が望ましいでしょう。

また、雨は地盤改良工事にも影響を及ぼします。鋼管を使用する地盤改良工事で鋼管の溶接がある場合は、感電の危険性がありますので、激しい雨の中での作業は危険ですし、溶接の品質も劣化します。一時的な雨の場合でも溶接部品質維持の為には雨養生は必須条件となります。

また、低温下では溶接品質が劣化するため、母材の余熱等対策が必要です。セメント系固化材を使用する場合は、固化材が雨に濡れないように注意する必要があります。

フレキシブルコンテナバック(通称フレコン)を使用する場合は、角材やパレットを敷くことで下方からの水の浸透を防止するとともにビニールシート等で上部からの水の浸入も防止して下さい。
セメントは水と反応するので、濡れると使い物にならなくなってしまいます。また、石灰を多く含む固化材の場合、水の侵入により激しい発熱現象が起こる事もあります。

なお、雨の日に深層混合処理工法で地盤改良を行うと、固化材スラリーの濃度が薄まり、改良体の品質が劣化すると考えておられるお客様にお会いしたことがありますが、杭頭部のごく一部の部分しか雨水は侵入しませんので、そのようなことは起こりません。
ただし、降雨が激し場合は、固化材スラリーを貯めるアジテーターに蓋をするなど、雨養生を行うことが望ましいでしょう。

なお、地盤改良工事を行う者は、雨が降ると地盤改良機の転倒事故を心配します。
特に地盤改良機はリーダー長が10m近くあり不安定なものです。地盤改良機は、回送用トラックに載る・降りる際、ドロドロになった地盤面を走行する際等、転倒する危険性があります。

この様に、地盤調査や地盤改良の品質は雨によって何らかの影響を受けます。問題は、それを知った上でどのような対策をとるか、あるいは、工事を中止する基準をどのように設定するかということです。

全ての物事には適用限界があるということですね。

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