『バベルの塔』の倒壊原因は沖積層の圧密沈下?

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『バベルの塔』の倒壊原因は沖積層の圧密沈下?

2012年12月13日 [ 神村真の地盤コラム ]


こんにちは。株式会社サムシング神奈川支店 技術部の塚原トモカズです。

今回は旧約聖書に登場する「バベルの塔」と地盤の関係性について考えてみました。

バベルの塔は旧約聖書に登場する、レンガやアスファルトで作られた天まで届くのではないかと感じさせる程の巨大な塔です。

建設の途中で何らかの理由により、建設中止・崩壊してしまったと言われています。

一説には、巨大な塔を作り自分達の技術力の高さを誇示しようとした人間達の卑しさに対し、神様が統一されていた言語をバラバラにし、意思の疎通を上手く行かないようにして、建設を中止・崩壊に導いたとされています。

塔の崩壊理由については色々な考え方があるのですが、今日は、ピーター・ブリューゲル作の「バベルの塔」という絵画(参考図)から、崩壊理由について考えてみました。

さて、まずは、『バベルの塔』のあった場所ですが、イラクの中部、バグダートから80~90km南方に位置し、ユーフラテス川流域に繁栄したメソポタミア文明の古代都市『バビロン』にあったとする説が有力です。

この塔はバビロンの最盛期に君臨していたネブカドネザル大王が、ハムラビ時代に造られた物を改修したのではと考えられています。

大きさは約90m×90m×90mもあり、どんな遠方からも確認できたと伝えられています。

バビロンがあったとされる場所の周辺の地形は、参考文献等によるとユーフラテス川が形成した低位、中位、上位の三段からなる河岸段丘地形であるようです。

また、この地域は比較的掘削しやすい土質であるようで、灌漑事業が太古の時代から盛んに行われていたようです。

前述のブリューゲルの絵画を見ると、塔の前面を大きな川が流れており、その反対側は遠くに山地が見える広い平地が広がっているように見えます。

この状況は、前述の地形とほぼ対応するように思われます。

このような形において建築物が倒壊する理由は何でしょうか?

イラク地方の地質には疎いので、日本での段丘地形をイメージしながら考えていきたいと思います。

日本の場合、段丘地形は比較的古い時代に形成されたもので、段丘面上は比較的良好な地盤を有し、河川周辺には軟らかい沖積層が厚く堆積しています。

『バベルの塔』の絵画を、さらに良く見ると、手前に偉そうな人が立っていますが、ここは高台のようです。ということは、この塔は比較的、地盤の弱い場所に建っているという事が考えられます。

東京スカイツリーのようですね。

この事から、『バベルの塔』が倒壊した原因は沖積層の圧密沈下、あるいは支持力不足が考えられます。

一説によると、『バベルの塔』は、既存の巨大建築物を増築しようとしたそうです。ということは、元の建築物は『何の問題もなく建っていた』という事です。この事は、増築による荷重増加や増築中からの自然現象が、倒壊に寄与した事を意味します。

増築すると当然建物荷重が増加します。既存建築物の重さは地盤が十分支持できる重さだったけれども、増築による荷重増加で地盤の支持力を超えてしまった。その結果、地盤は大きく変形を始め倒壊してしまった。

しかしこの場合、建設中から何らかの現象が現れるので、当時の技術者は何かと手を打ったはずです。また地盤が破壊した事で倒壊した場合、周辺住民にとってはかなり衝撃度の高いニュースとなる事が予想されますので、倒壊した事そのものが伝説化するように思われます。

だとすれば、比較的長い時間を掛けて、塔が倒壊あるいは使えなくなったのでしょうか?

沖積層が絡む地盤のようですので、圧密沈下による長期的な不同沈下の発生は十分に考えうる現象です。
それに加えて、地下水位低下などの自然現象が加われば、その可能性はさらに高まります。
関東平野でも、かつて天然ガス採取のために大量の地下水をくみ上げた事で、大規模な地盤沈下が発生しました。
これに類似した事が発生したのかもしれません。

この謎を解くためには、もう少し取材が必要なようです。

さて、地盤のトラブルは紀元前数千年前からあったかと思うと、私たちの仕事の重要性を改めて感じます。太古の人々も悩んだ地盤のトラブル。

皆様も地盤でお悩みの場合、是非ともお話を聞かせて下さい。私たちは、地盤のトラブル回避に役立てると思います。ご連絡お待ちしております。

(参考文献)
桂田祐介(2007)「ビシュリ山地北部およびユーフラテス河中流域周辺の地質環境ASTER画像による地質判読と2007年度現地調査の速報」
『Newsletter「セム系部族社会の形成」No.8 (発行:文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究 セム系部族社会の形成 ユーフラテス河中流域ビシュリ山系の総合研究代表 大沼克彦)』

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