Q&A
Q1:地盤調査ってなんですか?
Q3:不同沈下ってなんですか?
Q4:どうも住宅が傾いてしまったようです。どうしたらいいでしょうか?
Q5:前の建物では問題が無かったのですが、本当に地盤補強が必要なのでしょうか?
1.地盤調査ってなんですか?
地盤調査とは、地盤の強度(N値と呼ばれます)を調べることにより、その地盤の上に建物を建設できるかどうかを測定することです。
地盤調査の方法は多数ありますが、住宅の地盤調査ではスウェーデン式サウンディング試験が一般的です。この試験では、先端にスクリューをつけたロッド(鉄の棒)に荷重を加え、回転させながら地中を掘り進め、一定距離を掘削するために必要とした力を測定することで、地中の構造を把握します。この調査結果を基に、地盤補強が必要か、必要だとしたらどのような方法が有効かを、コストや安全性の面から検討します。
また、地盤調査のデータだけでなく、地図(地形図、旧地形図、土地条件図、表層地質図等)や周辺の土地の状況なども検証のためのデータとして使われます。
2.ベタ基礎にすれば、安全で地盤調査は必要ないのでは?
基礎には大きく分けて「布基礎」、「ベタ基礎」の2種類があります。軟弱な地盤に対しては、布基礎のベース幅を広げる拡底基礎や、ベタ基礎とするなどの対策があります。特に最近多用されるベタ基礎は、網の目に鉄筋が入るだけに布基礎よりも頑丈な基礎と言ってよく、また接地圧を低下させるので軟弱地盤対策として有効です。
しかし、ベタ基礎は必ずしも万能ではありません。自重が重くなるため、建物の総荷重が重たくなり、沈下量が増大します。また、建物のバランスに偏りがあったり、軟弱な地層が傾斜していたりすると、不同沈下(リンクQ3へ)の原因にもなります。
地盤調査は地盤の状況を調べ、その地盤に適した基礎の形式を決めるために行います。地盤調査の結果から基礎の形式が決まるのであって「ベタ基礎なら大丈夫!地盤調査は必要ありません!」なんてことは絶対にあり得ません。住宅の建設と言えば、とても高価な買い物です。間違いがあってはいけません。必ず地盤調査を行って、その結果から判断してください。
3.不同沈下ってなんですか?
不同沈下とは、建物が傾いて沈下することです。これにより、床が平らでなくなったり、壁にひびが入ったり、窓や引き戸が開きにくくなったりします。特に傾斜が大きい場合は、入居者が不調をきたす場合もあります。品確法の施行で今でこそ一般的になった地盤調査や地盤補強ですが、以前は一部ハウスメーカーを除いては、ほとんど行われていませんでした。不同沈下の原因としては、「軟弱な田んぼの上に盛土を行い、すぐに建物を建てた」「切土・盛土にまたがって建物を建てた」などが代表的です。
4.どうも住宅が傾いてしまったようです。どうしたらいいでしょうか?
最近テレビなどで「悪徳業者による手抜き工事」「欠陥住宅」等々の報道が多くなってきています。特に「建物が傾く」問題は深刻です。その原因は、構造躯体や基礎工事自体の不具合もありますが、多くの場合は地盤に絡んだ「不同沈下」です。不幸にも、この「不同沈下」等で大切な建物が傾いてしまった場合は、建物を正常な状態に修正する地盤沈下修正という工事があります。サムシングでは、地盤調査、地盤補強工事はもちろん、この地盤沈下修正工事も行っています。地盤沈下修正工法には様々な種類があり、当社ではケースに応じて最適な工法をご提案しています。お気軽にご相談ください。
5.前の建物では問題が無かったのですが、本当に地盤補強が必要なのでしょうか?
地盤調査を行い、地盤の強さ(地盤の許容応力度)を求める方法は、建築基準法で定められています。この地盤の強さを求める式には安全率がありますが、建築基準法では「安全率は3倍」と定められています。つまり、30kN/m2の強さが必要な場合には、実際には90kN/m2の強さがないといけないことになります。
建築基準法が定められる以前には、こうした地盤調査を行わずに建物を建てていたため、安全率など関係ありませんでした。30kN/m2の地盤の強さが必要な建物の場合は30kN/m2以上の地盤の強さであれば問題なかったのです。たとえば50kN/m2の地盤の上に30kN/m2の力が必要な建物が乗ってくる場合は、3倍の安全率を計算に入れると90kN/m2の地盤の強度が必要となり、強度不足となります。こうした場合は地盤補強が必要となります。
6.安全率3倍は過剰ではないですか?
建物の安全性は、その建物だけでなく、近隣も含めて公共の利害に関係します。このため、建築基準法は、安全性の基準についての最低限のルールを定めています。私たちは経験論や経済性を理由に安全率が大きすぎると考え、建物の強度を通常起こり得るであろう台風や地震のみで考えがちです。確かに、ある建物が存在する特定の地域についてみれば、建築基準法が想定している台風や地震が発生するとは言い切れません。また、建物の耐用年数が30年前後という限られたものであることから、統計値と実際に発生する頻度との較差はより大きくなってしまいます。この較差からくる経験的な確率感から、法の設定する最低限の基準を「無駄なもの」と考えるようになってしまっていることが考えられます。
しかし、だからといって、ある建物の耐用期間中に、法の基準値による荷重や外力が加わらないとか、構造計算の対象外の危険要因が発生しないとか、断言することができるでしょうか?発生しないと断言できないことが「発生するおそれ」があるということであり、この「おそれ」が「危険」だと言えるでしょう。逆に言えば、この危険がないことが「安全性」だと言えます。
不同沈下の場合は、「建物が不同沈下しない」のが安全ではなく、「法の求める基準値(=3倍の安全率)をもって不同沈下しない」のが最低限の安全だと考えるべきです。
7.地盤調査をお願いした場合、かかる概算費用とその工期は?
住宅の地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験)の場合で言えば、地盤調査に必要な時間は調査地の状況によりますが、平均的には3時間程度です。費用については調査地の場所や状況により変わりますので、当社までお問い合わせください。
8.地盤補強工事の種類とその費用を教えてください。
地盤補強工事はいくつもの工法があります。当社では柱状改良・鋼管杭・表層改良・RES-P工法・SMD(スーパーミニドリル)杭工法などの地盤補強工事を行っています。どの工法が最適かについては、地盤調査データ・土質・現場状況・コストなどから選択します。*各地盤補強工事の詳細は別ページ各工法の費用については、地盤補強工事の内容や地盤データ、建物の大きさ、現場状況によって異なりますので、詳しくは当社までお問い合わせください。
9.盛土はどれくらいの期間で安定するのですか?また注意することはありますか?
建物の不同沈下の主な原因として、盛土が挙げられます。盛土は16~18kN/m2と非常に重く、1mの厚さで盛土すると、建物の重量を簡単に上回ります。この重さが盛土の下部にある水田などの旧地表の軟弱な層にかかると、大きな沈下を引き起こします。また、盛土自身もその厚さの約10%ほど圧縮することがあります。盛土の厚さが数メートルにも及ぶ場合を除いては、通常は3?5年ほどで沈下や圧縮は落ち着いてきます。しかし、盛土自身にコンクリート片やゴミ、産業廃棄物が混入している場合には、10年ぐらいの時間が必要になります。
このように、盛土された地盤に対しては、十分に注意が必要です。特に、盛土を行ってすぐに建物を建設する場合には、慎重な判断が必要になります。地盤の専門家へ相談をしてください。
